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バブル経済の崩壊とファングの復権 



バブル経済とは、2005年から2006年までの約一年に渡って続いたヴァナ・ディール経済史上空前の好景気を指す。景気終息後の反動を「泡が弾ける」様子になぞらえバブル経済と名付けられた。投機が投機を呼ぶ連鎖反応が起こり、実態の伴わない資産価格の高騰がこの経済の特徴である。NMのドロップするアイテムは必ず価格が上昇するという、いわゆる「NM神話」にささえられた転売目的の買占めが増加したことによってインフレーションが発生。本来であれば、その性能から価格の上昇が見込めないアイテムでさえもNMのドロップを名目に法外な値段で取引された。またギルセラー・キャラクターの強引な手口による「NMの独占」が行なわれ社会問題にまで発展したことも付け加えておかなければなるまい。

2006年に入るとこのような事象はさらに広範囲に波及し、アイテムに対する需要が高い限り決してこの景気は終わらないだろうという楽観論が蔓延した。一部の識者は、ヴァナ・ディールの人口増加率は低下していることからアイテムの需要がこのまま増加し続けるはずがないことを指摘して「すでにアイテムの価格は合理的説明可能な価格を超えて高騰しており、ヴァナ・ディールの経済はいつ何時破裂してもおかしくないバブル経済に突入している」と警鐘を鳴らしたが、世の大勢は「スクエア・エニックスによって保護されたNMがドロップするアイテムの需要は未だ拡大傾向にあり、これに対する供給はまだまだ不足している」とする強硬な反論が幅を利かせていた。

資産そのものの値上がりによって利益を得るという手法は、資産価格が高騰すればするほど困難になる。資産価格が高い水準で均衡した場合は資産保有者が値上がり益を得られないだけで済むが、価格が下落に転じると歴代の所有者がそれぞれ利益を得たのに対して、最終的な資産保有者はその分の損益をまとめて被ることになるのである。このようにして資産取引は次第に「ババ抜き」の様相を呈し、ますます資産価格の維持が困難となっていった。スクエア・エニックスの過剰なまでのギル回収政策の施行と印章BCやリンバスの導入によって始まった成長期の終焉、急激な投機意欲の減退、ギルセラーの取り締まりと不正に収益されたギルの凍結等。複合的要因が背景となって不況は長期化し、デフレーションを誘発。ヴァナ・ディールに深刻な経済打撃をもたらした。黒虎の牙と引き換えに2100ギルの報酬を得ることができるサンドリアのクエスト「トラの牙」に代表される不恰好ながらも堅実性を重んじた労働スタイルが見直されるようになったのもこの時期であり、これが世に言う「ファングの復権」である。

世に言う「ファングの復権」である、という一文を書きたいがためだけに、日本のバブル経済を下敷きにして小難しくヴァナ経済を語るという目論見でしたが、次第に文章がいい加減になるあたりダルくなって途中投げしたのが丸わかりです。
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